ちっす。ここ数日真面目な日記ばかり書いてるヒロっす。団地の建て替えの話ね。
耐用年数が過ぎたとしても団地を建て替えるということには普通は中々ならないんだ。だから、今でもあちきは耐用年数を過ぎている団地を買って人に貸している。
でも、なぜ耐用年数が過ぎても建て替えることをしないのか。もちろん、これまで説明してきたように法定耐用年数を過ぎたからと言って実際に使えなくなるということではなく、会計上の処理のためというか結局は税金のために国が任意に定めた期間に過ぎないので、耐用年数が過ぎても普通に住んでいても問題はないからだ。
ただ、新築から47年も経過しているとやはり間取りは古くなるし、様々な設備、配管なども古くなってくるので建て替えたいという要望は出てくる。それでも建て替えられない。なぜか。
お金がないからだよ。耐用年数を過ぎた団地に住んでいる住民はどのような住民かを考えてみればわかる。
基本的には2層に分かれる。まずは若い時に新築で購入した老人世代。30前後と購入していてもすでに80代である。次に、まだ若い世代で収入が高くなく、新築の4000万円もするマンションを購入できない夫婦などだ。
団地を建て替えるにはおおよそ2000万円前後の費用がかかる。まず現在の団地を解体し、産業廃棄物として処理をした上で新たにマンションを建てる費用だ。建て替えにかかる時間も計画の段階を抜きにして実際に着工してから最低数年はかかる。
もちろん老人世代は賛成しない。平均寿命まであと数年しかないのに、なぜ新しいマンションにする必要があるのか。それも2000万円も払って。建て替えている間に寿命が尽きてしまう可能性も大いにあるので、賛成するわけがない。さらに建て替えの間に今更引っ越して仮住まいはまっぴらという感じだろう。
次に若者世代。どこをひっぱたいても2000万円なんて大金は出てこない。そもそもそんな大金があったら団地など買わずに普通に新築マンションを買っているはずだ。仮に2000万円出せたとしても数年間は引っ越し先で家賃を払わなければならない。これで賛成するわけがない。
集合住宅の建て替えには住民の五分の四の賛成が必要であり、建て替えたいという住民がいたとしても、どうやってもこの五分の四の賛成が取れないのだ。
だから、普通は団地の建て替えということは出来ない。
しかし、建て替えられる団地も実はあるのだ。それをこれから説明したい。