あのね、大家ってかなり不利なんすよ。なんでかって言うと借地借家法があるから。
普通の貸し借りは民法の賃貸借で、貸す側も借りる側も公平な形になっているんだけど、借地借家法だと借主が物凄く有利なの。
民法は当然動産だろうが不動産だろうが全てを包括するんだけど、借地借家法のテリトリーは不動産だけ。
で、民法と借地借家法の言ってることが違えば、特別法である借地借家法が優先されるわけ。
それでこの借地借家法なんてものがあるから大家は苦しめられるわけなんだ。契約書でちゃんと約束したって大家に不利なものは有効だけど入居者に不利な契約だったら無効とかわけわかんないでしょ?2年の約束で貸したのに出て行かないとかゴネたら立退料貰えるとか(定期借家じゃなくて普通借家で更新は拒否できないという意味)頭狂ってるんじゃないかと思わない?
詳しくは説明しないけど、そういうことなのだ。
判例も大家に不利なものばっかりだし。家賃払わなくても1か月とか2か月ぐらいだったら信頼関係が破壊されたとは言えないから退去してもらえないとかさ。いや、家賃払うって約束破ったら普通信頼関係は破壊されるでしょ。もう嫌になっちゃうっす。
で、とにかく前回も書いたけど、夜逃げ野郎とか滞納野郎とかが居やがると解決するのに時間もお金も相当かかるわけ。だから、なんとかそういうのは避けたいのよ。
その解決策と言えるのが家賃保証(空室の保証じゃなくて滞納の保証)会社の存在。
入居時にこの家賃保証会社必須としておけば大概のトラブルは避けられる。まず、以前に同一の保証会社を利用して滞納履歴がある野郎なんかははじいてくれる。つまりブラックなやつは保証会社が通らないから入居できないわけだ。滞納なんかする野郎はモラルの低いのが多いから他のトラブルも起こす確率が高い。そういうのをはじいてくれるのは本当に助かるっす。
そして、保証会社の審査(年収だとか職だとか家族構成だとかを審査する)が通れば晴れて入居可能になって契約という形になるわけ。
でも、滞納する人間はやはりいるわけで、そうなるとまた保証会社の出番なのだ。これはまた長くなるから明日また詳しく書くね。