わたくし団地を買う時は高層階のものを買っております。安いやつね。それ聞くとあれ?って思う人もいると思う。だって、普通のマンションは高層階って値段が高いでしょ。ケチなあちきが高いの買うっておかしくない?
普通はマンションというものは上に行けば行くほど高くなり、下に行けば行くほど安くなるものでしょ。防犯上の問題もあるだろうし、眺望や日当たりの良さとか見栄もあると思う。風通しの良さとか低層階だと虫が入ってきやすいとかを考えている人もいるかも知れない。
まあ、とにかく低層階は人気がないわけだ。この前の震災の際の停電でエレベーターが止まった時には高層マンションの上層階の住民は大変な思いをして、高層階も考え物だねという話になってたけど、もうそんな話はどこかに消えてしまい、今も高層階の方が人気だ。
別に高層マンションじゃなくても普通のマンションだって高層階のが上に書いたような理由で人気なのだけれど、団地は話が別なの。
団地は高層階が安くて低層階になるに連れて段々高くなり、一階が一番値段が高いのである。なぜか。
団地にはエレベーターがついていないのだ。いつでも震災の時のエレベーターた止まった時と同じ状態なわけ。だから水とか牛乳なんて買って家に帰るのは大変。5階まで荷物持って階段を昇るって若い人でもきつい。
だから、団地は低層階よりも高層階のが人気があるのだ。
さて、人気があるから高いわけで、これは買う時だけじゃなくて貸す時も同じ。1階の部屋と5階の部屋どっちを借りるとなった時に5階を選ぶ人ってまずいない。じゃあ、いくら安いからといって5階なんか買っちゃったら借りてくれる人がいないという問題が出てくると思うでしょ。
これねえ、あちきの話を聞くとそう言う人多いんだ。でね、これ1階と5階で家賃が一緒という前提があれば本当にその通りなんだけど、実際は家賃には差があるんだ。購入する時の値段の差、そして貸す時の値段の差。ここを考えないといけない。
5階が500万円で売ってて、1階が900万円とかで売っている。もしも、5階と1階で利回りを揃えるとすると、5階の部屋を5万円で貸して1階の部屋を9万円で貸すことになる(家賃の相場は6万円)。そうするとどうなるか。まあ、なんということでしょう。一瞬で5階は入居者が入り、1階は未来永劫入居者が現れません。
もしも、5階も1階も同じ6万円で貸したとしたら、1階は一瞬で入居者が入り5階はいつまで経っても入居者は現れない。
で、1階の物件は7万とか7万5千円とかで賃貸に出てくるわけ。5階の物件は5万5千円とかで賃貸に出ている。そうすると入居者は悩むところなんだ。1階の方が良いけど、毎月の家賃で1.5~2万も変わるなら、同じ団地で他の条件は一緒なんだから我慢して5階を借りようかなという人もいるし、2万円ぐらいだったら階段昇らなくて済む値段としては安いと1階を借りる人もいる。
団地不動産投資家のあちきはどっちを買うかと言えば、当たり前だが利回りが良くて費用対効果の高い5階なのだ。
エレベーターのついていない団地を購入する際には値段の安い高層階(高層階って言っても4階とか5階だけど 笑)を選ぶのが鉄則なのだ。