建て替えられる可能性がある団地は、大都市近郊で容積率に余裕がある団地だってことは説明したでしょ。
でも、そういう団地だったとしても絶対建て替えられるかどうかはわからないよね。
建て替えられなかったらどうなるのかな。スラム化して廃墟になるのかな。でも、地方行政としては自治体に廃墟を作るなんてことを受け入れることが出来るのかな。
廃墟にしないために、なんらかの公的な支援を国なり地方自治体なりがしてくれるのかな。
それはもう誰にもわからない。その時の政治の判断になるからね。でも、最悪の結末がスラム化して廃墟だということはわかっている。じゃあ、最高の結末は?建て替えて新築なること?いつ?
それぞれの可能性とその結末がどうなのかをちょっと考えてみよう。
1団地を買って10年後に建て替えることが決まり、その数年後に新築マンションになった。
2団地を買って20年後に建て替えることが決まり、その数年後に新築マンションになった。
3団地を買って30年後に建て替えることが決まり、その数年後に新築マンションになった。
4団地を買ったが、結局建て替えることは出来ず、30年後にそのまま廃墟になった。
こんなところだと思う。
前提としては、築45年の団地を諸費用込みで600万で購入、家賃6万円で賃貸。表面利回り12%、実質利回り10%。この数字で考えるね。
1番は10年間家賃を貰えたので、自分が投資した600万円はもう回収している。その上新築マンションを貰えた。つまり、10年後に新築マンションを貰う権利をタダでゲットしたということになる。
2番は20年間家賃を貰えたので、自分が投資した600万円は回収し、その上600万円貰い、さらに20年後に新築マンションを貰った。つまり、20年後に新築マンションを貰う権利を600万円貰ってゲットしたということになる。
3番は30年間家賃を貰えたので、自分が投資した600万円は回収し、その上1200万円貰い、さらに30年後に新築マンションを貰った。つまり、30年後に新築マンションを貰う権利を1200万円貰ってゲットしたということになる。
4番は30年間家賃を貰えたので、自分が投資した600万円は回収し、その上1200万円貰ったが、団地については廃墟となったので資産価値はゼロになった。
こういった状況が考えられる。
この内最悪の状況は4番の30年後に廃墟となってしまうだが、それでも投下した600万円は1800万円になり、1200万円儲かったことになる。
わかる?最悪でも1200万円儲かるんだよ?これやんないと勿体ないでしょ。
でもね、積立金や管理費、固定資産税は引いてあるけど、家賃の下落、空室率、リフォーム代などはこの数字は考慮していないので、1200万円ということはあり得ないが、それでも家賃が30年後でも半分になることはないし(ファミリータイプの鉄筋コンクリートの家賃が東京で3万円はないでしょ)、ワンルームと違ってファミリータイプなので入退去が10年ぐらいないのは普通だからリフォーム代もそんなにかからないし、空室率も本当に少ない。
実際、10年前に買った団地の家賃は全く下がっていないし(そもそも2LDKを6万とかで貸しているのでそれ以上下がりようがない)、その部屋は10年間住み続けて貰ってるから空室率はゼロだし、リフォーム代も全くかかってない。給湯器を一回交換したけどそれも10万円ぐらいだった。この団地に関してはもう元は取ったので、負けることは100%ない。リスクゼロ。あとはどのくらい家賃を貰い続けられるか、それとも新築マンションになるかということだけ。
だからね、あちきが団地の不動産投資をやっているのはさ、最悪でもずっと家賃を貰い続けてれば良いし、もしかしたらいつかの時点でタダで新築マンション貰えちゃうかも知れないからなのさ。
つまりね、家賃を貰う(インカムゲイン)、新築マンションに化ける(キャピタルゲイン)の両方を期待できる投資だから負けることはちょっと考えられないでしょ。
団地の不動産投資ってすごいと思わない?
ま、実はこれあちきの地元の先輩の受け売りなんだけどさ(笑)
でも、その先輩が教えてくれたおかげで10年間ずっと自分が間違ってないと確信しながら不動産投資を続けてこれたよ。